お知らせ

高次脳機能障害ってなに!? ~社会的行動障害編~

2022.09.30

こんにちは、今回ブログを担当するのは…

言語聴覚士の高木です!

言語の自費リハビリでは、失語症などの言語障害だけでなく

高次脳機能障害も対応しております。

今回は前回のブログ「高次脳機能障害ってなに!?~注意機能障害編~」

に続き、「社会的行動障害」についてお話します。

皆さまは、「あれ病前はもっと穏やかだったのに」「前より怒りっぽくなったかな」

「こんなことで大声あげる人じゃなかった」など病前と比べて

性格が変わったような気がすることはありませんか?

実はそれ、社会的行動障害のせいかもしれません。

よく私もご家族様から「前より怒ることが多くなり喧嘩が増えました」や

「もっと優しい人だったのに」というご相談を頂くことが多くあります。

今回は、このブログを読んでいただき、少しでも社会的行動障害への理解

ご家族様の不安を取り除ければいいなと思います。

「社会的行動障害」とは…

行動や言動、感情をその場の状況に合わせてコントロール出来なくなります。

  • 原因

脳梗塞脳出血により前頭葉が損傷し起きる

他の高次脳機能障害によって二次的に起きる

  • 例と対処法

意欲自発性低下…物事や人に興味がなくなり、ボーッとして過ごす

スケジュールチェックリストを作成しやるべきことを明確にする。

人格機能低下…子供と本気で争いをする。全てのことに対して毎回判断を家族に任せる。

子供っぽい言動や行動は周囲が指摘し気づかせる。1人の時間を持たせる、長く話を聞くことができない状況であることを説明し、話を聞くことを一定の時間だけにする。

自己制御の低下…少しのことでも声を荒げる

少しの待ち時間を待てない。暴力的になる。

約束事を目に見える形(チェックリスト)で表す。

怒りの対象から遠ざけて見えないようにする。

固執性こだわりが強くなる。

状況によって予定日変更できずひとつのことをやり続ける

タイマーなどで時間を決めて行う。

対人関係の障害…相手のことを察することが出来ず、空気の読めない人になる。

→ 相手がどう思うのかを問い、具体的に言語で伝える。

反社会的行動…セクハラなどの社会的倫理に反する行動を起こしてしまう

→やってはいけないことであるということをTVや新聞など事例も含めて話す。

欲求コントロール困難

何でも欲しいと思ってしまう。金銭の管理が難しく使い込んでしまう。

→その日に使う分のみ分けておく。

ここでの対処法は一部です。

脳梗塞リハビリroomアイエスでは、生活環境や本人様の性格、家族構成などをもとに個人にあった対処法を提供します。ご相談だけでもお気軽にお問い合わせ下さい。最後までお読みいただきありがとうございました。