こんにちは、今回ブログを担当するのは…
言語聴覚士高木です!
言語の自費リハビリでは、失語症などの言語障害だけでなく高次脳機能障害も対応しております。
今回は前回のブログ「高次脳機能障害ってなに!?~遂行機能障害編~」に続き、「注意障害」についてお話します。
高次脳機能障害については「高次脳機能障害ってなに!?~記憶障害編~」に書いていますのでぜひご参照ください。
注意障害とは…
注意散漫となったり、物事に落ち着いて取り組むことが難しくなります。仕事や日常生活にも支障を与えます。
注意障害は4つの種類に分けられます。
今回のブログでは4つの種類の症状と対策、リハビリの例を紹介したいと思います。
- 持続性注意‥集中して続ける力
・症状
持続性注意が低下すると、注意散漫になったり、集中力が続かなくなります。途中でやめてしまったり、疲労感で目的まで到達できないことが多くなります。
・対策
集中しやすい環境を作る
こまめに休憩をとる
・リハビリ内容例
時間を決めて記号抹消やパズル課題を行う
- 選択性注意‥必要なものを選ぶ力
・症状
選択性注意が低下すると、多くの情報や物事の中から必要なものを選択することが難しくなります。必要ないことを優先してしまい目的を達成できないことがあります。
・対策
周りに必要なもの以外を置かない
今必要なことを確認してから取り組む
・リハビリ内容例
間違い探し
新聞から必要な情報を読み取る
- 分配性注意‥多数のことを同時に行う力
・症状
分配性注意が低下すると多数の物事や情報に対して同時に注意して行うことができなくなります。例えば料理しながら片付けを行うと料理を失敗してしまうなどです。
・対策
順序を確認して出来るだけ一つずつ行う
・リハビリ内容例
トランプを色分けしながら条件に合わせておはじきを分ける
- 転導性注意‥切り替える力
・症状
転導性注意が低下すると一つのことを行っている時に今行っていることより優先すべきことが起きた時に注意を切り替えることが難しくなります。
・対策
切り替える場面を少なくする
今必要のない情報が入らないようにする
(例 作業中は携帯の電源を切る)
・リハビリ内容例
トランプ分け(途中で条件変更)
色で分ける→数字で分ける
赤の時はおはじき動かす→黒の時におはじき動かす
最後に
注意障害は一つの症状だけでなく4つの中から複数同時に出現する場合が多いです。また自身で注意機能が低下していると気づくことが1番の改善策となります。
ここで述べたものは、ほんの一部の例です。実際にリハビリを体験していただき個人に合わせたプログラムを提供させていただきます。
現在、脳梗塞roomアイ・エスでは、期間限定で無料体験を行っております。ぜひお問合せください。