こんにちは、言語聴覚士の髙木です!
まずは今回も嬉しい報告させてください!
今回のブログは、
高次脳機能障害による影響により起きた
日常生活の変化を紹介したいと思います。
「マメな人だったのに急に片付けができなくなったんです」
「きちきちしてたのにこんな部屋じゃなかったから驚いてしまって」
脳梗塞後の利用者様のご家族からよくお聞きする言葉です。
入院してだらけてしまったわけではないのです。
性格や人格が変わってしまったわけではないのです。
脳梗塞の後遺症、高次脳機能障害が影響しています。
【高次脳機能障害についてはこちら】
私たちが当たり前のようにしている「片付け」が、
どのような能力が必要か、ご紹介します。
片付けをするために必要な能力
・注意機能
(集中力、分別、取捨選択、探索能力)
低下すると
→多くの物から探索困難、ごみの分別困難、
必要な物と不要な物の選択困難、集中して継続不可
・遂行機能
(計画立てる、時間内に行う、効率化)
低下すると
→生活の中で時間を決めて行動することが困難、
どこから片付けを行うか計画立てが困難
・記憶
(置き場所の記憶保持)
低下すると
→毎回全て出して探す、何度も買い直し、物が増える
・視空間認識
(物の向き、大きさの把握)
低下すると
→置き場所が決められない、入らない
・前頭葉機能
(行動開始、抑制)
低下すると
→片付けを始められない、物を買いすぎてしまう、片付けについて注意されると怒る
リハビリ内容
・机上課題
→記号抹消、トランプ分け、間違い探し(条件を増やす)
・実践課題
→範囲を狭くして探索(紙袋、棚、ボックス、部屋の一部)
・応用
→スーパーで、目的物を探索、お題に合った物を探索
探索や順序立てをする練習から始めます。
また一度に行うのではなく範囲を分けて計画的に行います。
脳梗塞リハビリRoomアイ・エスでは、
症状や環境に合わせて訓練プログラムを考案しております。
ご相談や体験だけでも、ぜひお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。