お知らせ

【脳梗塞後遺症】片づけができなくなりました【高次脳機能障害】

2023.02.03

こんにちは、言語聴覚士の髙木です!

まずは今回も嬉しい報告させてください! 

今回のブログは、

高次脳機能障害による影響により起きた

日常生活の変化を紹介したいと思います。 

「マメな人だったのに急に片付けができなくなったんです」 

「きちきちしてたのにこんな部屋じゃなかったから驚いてしまって」 


脳梗塞後の利用者様のご家族からよくお聞きする言葉です。 

入院してだらけてしまったわけではないのです。 

性格や人格が変わってしまったわけではないのです。 

脳梗塞の後遺症、高次脳機能障害が影響しています。 


【高次脳機能障害についてはこちら】

私たちが当たり前のようにしている「片付け」が、

どのような能力が必要か、ご紹介します。

片付けをするために必要な能力 

・注意機能 

(集中力、分別、取捨選択、探索能力) 

低下すると 

→多くの物から探索困難、ごみの分別困難、 

必要な物と不要な物の選択困難、集中して継続不可 

・遂行機能 

(計画立てる、時間内に行う、効率化) 

低下すると 

→生活の中で時間を決めて行動することが困難、 

どこから片付けを行うか計画立てが困難 

・記憶 

(置き場所の記憶保持) 

低下すると 

→毎回全て出して探す、何度も買い直し、物が増える 

・視空間認識 

(物の向き、大きさの把握) 

低下すると 

→置き場所が決められない、入らない 

・前頭葉機能 

(行動開始、抑制) 

低下すると 

→片付けを始められない、物を買いすぎてしまう、片付けについて注意されると怒る 

リハビリ内容 

・机上課題 

→記号抹消、トランプ分け、間違い探し(条件を増やす) 

・実践課題 

→範囲を狭くして探索(紙袋、棚、ボックス、部屋の一部) 

・応用

→スーパーで、目的物を探索、お題に合った物を探索 

探索や順序立てをする練習から始めます。 

また一度に行うのではなく範囲を分けて計画的に行います。

脳梗塞リハビリRoomアイ・エスでは、

症状や環境に合わせて訓練プログラムを考案しております。 

ご相談や体験だけでも、ぜひお問い合わせください。 

最後までお読みいただきありがとうございました。