お知らせ

脳梗塞後の歩行に杖は必要?

2023.01.13

脳梗塞発症後に杖を使用している

もしくは杖を使用したことがある方は

多いのではないでしょうか?

「杖なしで歩けるようになりたい!」

このような思いを抱いて

脳梗塞リハビリRoomアイ・エスへ

来所される方は多くいらっしゃいます。

その背景には、

「外出した時の見た目が気になる」

「杖を持っていると片手が塞がる」

といった思いがありました。

そこで今回は

「脳梗塞後に杖は必要か?」

という点を説明したいと思います。


このブログを読むことで、以下のことが分かります!

① 脳梗塞後の杖の役割について

② 脳梗塞後に杖あり・なしを判断する要素について

(1) 脳梗塞後の杖の役割って?

杖にもいくつか種類があります。


その中でも脳梗塞後は

4点杖・T字杖を使用する

ケースが多いかと思います。


入院中には平行棒内歩行より開始

4点杖歩行、T字杖歩行と段階的に

進めて行くことが一般的であり、

その過程で使用される杖となります。


両者に利点・欠点はありますが、

そもそも杖の役割は何でしょうか?


実際に利用者様へ確認した時の

返答がこちらになります。

  • 「バランスをとるため」
  • 「転けそうな時の支えにする」
  • 「精神的に安心できる」

全て正解ですね!


ただ、杖に備わった最も重要な

この役割を忘れてしまうケースが

多いように感じています。

それが

「下肢への負荷を少なくする」

という役割です。

免荷機能というものですね!

街で脚にギプスをして

松葉杖を使用している方を

見かけたことがあると思います。

あれは、骨折などにより

回復過程で骨に負荷が

掛かりすぎないように

松葉杖で調整しているのです。

(完全に足を浮かせる:完全免荷)

(体重の一部を掛ける:部分荷重)

脳梗塞後には骨折と異なり、

荷重制限はありませんが、

麻痺の影響などにより

支持する力が減少します。

そこで体重の一部を

サポートすることで

少ない力でも支持できるように

することが杖の役割になります。

(2) 脳梗塞後に歩くには、杖は必要?

一般的には装具と考え方は似ています。

「何故、杖なしを選択したいのか」

「その動作が安全であるか」

「杖あり、杖なし(=独歩)の利点欠点の天秤かけ」

などの過程のもとに判断していきます。

中でも現在の身体機能・状況に

杖の使用は適しているか

という点を十分に吟味します。


「杖なしで歩いたことがない」

という利用者様もおられます。

独歩の経験がない、ということですね。

そのような方には、

麻痺している脚での

片脚立ちをまずは確認します。

この時に

「軽く手で支える必要があるか」

「しっかりと支えないとできないのか」

など条件を変化した中で

段階的に手での支持なしで

片脚立ちへと移行します。

杖を使用しない中で

安定して歩行できる

環境や条件を洗い出して

徐々に独歩へと移行する

ケースが多いでしょう。

独歩を続けることにより

2次的な問題が出現することが

予測される場合には

そのことをお伝えして

選択していくことになります。

「杖を使った方がいい」

「杖を使用しない方がいい」

という0か100かという話ではなく、

リハビリ経過や目標・ご要望に

合わせて選択することが

最も重要となります。

(3) 改めて大事になるリハビリ目標

特に退院後には

そのような選択を必要とする場面が

増えるのではないでしょうか。

  • 「娘の結婚式の時だけ杖を離したい」
  • 「買い物に行くときは杖なしで行きたい」
  • 「調理中の台所周りだけは独歩にしたい」

これらの独歩の必要性は

それぞれで条件が異なりますよね。

  • 結婚式では長距離にはならないだろう
  • 逆に買い物は長距離歩行の獲得が必要だな
  • 料理中は方向転換などが大事だな
  • 杖以外に支持できそうな場所はあるかな

それぞれで難易度も異なるため、

一概に答えを出すことは難しいのですが、

杖を使用する利点・欠点は

しっかりと把握した上で

使用していきたいところです。


現在使用している歩行補助具に

疑問やお悩みがあれば、

ぜひとも脳梗塞リハビリRoomアイ・エスに

1度ご相談いただければと思います。