こんにちは、言語聴覚士の髙木です。
新年あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願い致します。
さて、今回のブログは「失語症」と「構音障害」の違いについて説明したいと思います。
目次
【脳梗塞後遺症】失語症について
【脳梗塞後遺症】構音障害について
過去にそれぞれの説明を掲載しておりますので、是非チェックお願い致します。
まず言葉を「聞く」、「話す」ことはどのような仕組みかを説明します。
- 聞く
耳から音を拾い、脳の言語中枢で音を言葉に変え、内容を理解します。
- 話す
言語中枢で話す内容を考えた後、脳の運動中枢が話すための器官(肺、口腔器官)に指示を出し動かします。
この仕組みを踏まえて、2つの症状を簡単にまとめてみました。
【失語症と構音障害】発症部位と主症状について
脳のどこで障害が起きるのか
- 失語症
主に脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)により
脳の言語中枢(右利きの人は、ほとんどの場合脳の左側にある)に
障害が起こることで生じます。
- 構音障害
主に脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)により
脳の運動中枢に障害が起こることで生じます。
主な症状
- 失語症
1:(聞く)聞いた内容を理解することが難しい
→聴覚的理解の低下
2:(話す)話したいことが話せない、言葉が出てこない
→ 喚語困難、錯語
3:(読む)文字が読めない
→失読
4:(書く)文字が書けない
→失書
5:(計算)計算ができない
→失計算
- 構音障害
1:(発声)ガラガラ声や声が小さくなる
2:(発話)発話が不明瞭、他の音になる
3:(呼吸)話している途中で息が続かない、息苦しい
※これらの症状が一つあるいは、複数出現します。
【脳梗塞後遺症】失語症・構音障害 症状の違い
失語症は、言語中枢に障害が出るため、
相手の言葉の理解ができない、言いたい言葉が出てこない
構音障害は、運動中枢に障害が出るため、
喉や口など音を作る機能の麻痺や運動低下があります。
また相手の言葉は理解もでき、言いたい言葉も出てくるが、
嗄声や失声、発話が不明瞭になります。
失語症と構音障害は別物であり、それぞれにあったリハビリがあります。
roomアイ・エスでは、症状や環境に合わせて訓練プログラムを考案しております。
ご相談や体験だけでも、ぜひお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。