こんにちは。
あっという間に2月を迎え、少し外出しやすくなってきましたね!
枚方市は少し寒さが和らいできたような気がします。
早くポカポカ陽気に包まれたいものです…
さて、本日は動作全般に関わる方法についてのお話です。
「今の歩き方は私に合っている?」
「なんか動きにくくなってきて、方法が分からなくなってきた」
脳梗塞リハビリRoomアイ・エスをご利用の方から
このような質問を受けることがあります。
入院中のリハビリではどのように動作を行うか説明を受けた中で、
方法を確立させてきたのではないかと思います。
退院前には動作定着を図るためにも積極的な動作練習を
経験したことがある方は多いのではないでしょうか。
しかし、退院後に身体の状態が常に一定という訳ではありません。
退院後に身体が良くなったり、悪くなったり…
それに伴い、入院中に教えてもらった動作方法が
良くも悪くも身体に合わなくなることがあります。
そこで今回は、「歩行動作」を中心に
それぞれの身体の状態に適した動作方法を説明します。
「歩行動作にはどんな種類があるんだろう?」
「自分の身体の状態ってどうすれば分かるの?」
このような方はぜひとも一読くださいね^^
このブログを読むことで、以下のことが分かります!
所要時間:約5分
- 動作に必要な5要素について
- 歩行動作の種類とは?
- 自分の身体の調子はこのように判断しよう!
目次
(1) 動作を考える上で大事な5要素
まずは、歩行動作に限らず「動作全般」で
大事な要素を整理してみましょう。
そして、この視点は我々セラピストが常日頃行なっている
「動作観察」の時にも根幹をなす部分になります。
(1)-1「安全性」
その動作が転倒などに繋がらず、安全に行えるか
(1)-2「安定性」
ふらふらと不安定なく動作は行えているか
その動作は朝・昼・晩など時間帯が変わっても一貫して行えているか
(1)-3「迅速性」
動作開始から終了までに要する時間は長すぎないか
(1)-4「耐久性」
動作中に休憩のために中断が必要かどうか
1つの動作をどれだけ続けることができるか
(1)-5「社会性」
外観など見た目はどうか
以上の5点を基本として
どの要素が長けているのか、欠けているのかを
全体チェックしています。
(2) どのように歩く?歩行動作の種類について
歩行動作を分類すると、以下のようになります。
「支持物は必要?」
① 手すりや物を使用する伝い歩き
② 杖などの歩行補助具を使用(=4点杖やT字杖、歩行器など)
③ 完全独力で歩く(=独歩)
「歩行時の足を出す順番は?(=歩行様式)」
① 3動作歩行
常に杖か足の2点で支持している歩行様式
② 2動作歩行
杖と足を同時に出して2点と1点で支持する歩行様式
(3) 歩行動作の難易度
(3)-1「支持物の有無」
例えば、補助具への支持量が大きければ、難易度は低い
支持量が小さくなる(使用しなくなる)と、難易度は高い
どの程度の補助が必要か、という点で難易度が変化します。
(3)-2「歩行様式」
例えば、支持している箇所が多ければ多いほど、難易度は低い
支持する箇所が減っていく(最終的には独歩)と、難易度は高い
どれだけの支持箇所が必要か、という点で難易度が変化します。
ここに歩行速度や歩行環境などの条件が加わることで
さらに難易度は変化していきます。
(4) 自分の身体状態と歩行能力に乖離が生まれる?
さて、冒頭でも説明したように
人間の身体は常に一定ということはありません。
例えば、その日の調子であったり、
経過上の変化などが存在します。
もちろん退院後にリハビリを積み、動作能力が向上して
「杖がいらなくなった!」
「トイレまで余裕が出る程度に速くなった!」
となるケースは素晴らしいことですよね。
ただ、個人差がありますので
動作能力の向上に難渋するケースもあると思います。
それに加えて、知らず知らずのうちに
動作能力に変化があり、気づいた時には
「転倒してしまった…」
となるケースも少なくありません。
(4)-1 自分の歩行動作をチェック!
そこで今回は、自分の身体の調子を
チェックする方法を紹介します。
セルフチェック式で以下の項目に
チェックマークがある方は
1度ご相談いただければと思います。
- □いつもと同じように動いているが、動きにくくなった
- □歩いている最中や歩いた後に、何故か手足に力が入ってくる
- □肩や足などに痛みが出てきた
動作を構成する5要素のうち
「安全性」「安定性」「耐久性」「迅速性」が
身体に変化が生じた際に影響を受けやすく、
判断しやすいかと思います。
このようなサインを見逃さずに
身体から発する信号を捉えることができれば、
動作能力向上や維持につながることでしょう。
特に感覚が分かりにくい方は自分では気にしていなかったが、
知らず知らずのうちに…というケースはあります。
その場合は、第3者の目で
客観的な状態把握の必要性が高いかと思います。
早期発見することで
早期に軌道修正することが可能です。
身近な方からみて、
「ちょっと動きが変わってない?」
「これは良くなってるの?悪くなってるの?」
といったお悩みも多くいただいておりますので、
そちらも1度ご相談いただければと思います。