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【脳梗塞リハビリ】その動作方法は本当に正しい?!

2023.02.10

こんにちは。

あっという間に2月を迎え、少し外出しやすくなってきましたね!

枚方市は少し寒さが和らいできたような気がします。

早くポカポカ陽気に包まれたいものです…


さて、本日は動作全般に関わる方法についてのお話です。

「今の歩き方は私に合っている?」

「なんか動きにくくなってきて、方法が分からなくなってきた」

脳梗塞リハビリRoomアイ・エスをご利用の方から

このような質問を受けることがあります。


入院中のリハビリではどのように動作を行うか説明を受けた中で、

方法を確立させてきたのではないかと思います。

退院前には動作定着を図るためにも積極的な動作練習を

経験したことがある方は多いのではないでしょうか。


しかし、退院後に身体の状態が常に一定という訳ではありません。

退院後に身体が良くなったり、悪くなったり…

それに伴い、入院中に教えてもらった動作方法が

良くも悪くも身体に合わなくなることがあります。


そこで今回は、「歩行動作」を中心に

それぞれの身体の状態に適した動作方法を説明します。


「歩行動作にはどんな種類があるんだろう?」

「自分の身体の状態ってどうすれば分かるの?」

このような方はぜひとも一読くださいね^^

このブログを読むことで、以下のことが分かります!

所要時間:約5分

  1. 動作に必要な5要素について
  2. 歩行動作の種類とは?
  3. 自分の身体の調子はこのように判断しよう!

目次

(1) 動作を考える上で大事な5要素

まずは、歩行動作に限らず「動作全般」で

大事な要素を整理してみましょう。


そして、この視点は我々セラピストが常日頃行なっている

「動作観察」の時にも根幹をなす部分になります。


(1)-1「安全性」

その動作が転倒などに繋がらず、安全に行えるか


(1)-2「安定性」

ふらふらと不安定なく動作は行えているか

その動作は朝・昼・晩など時間帯が変わっても一貫して行えているか


(1)-3「迅速性」

動作開始から終了までに要する時間は長すぎないか


(1)-4「耐久性」

動作中に休憩のために中断が必要かどうか

1つの動作をどれだけ続けることができるか


(1)-5「社会性」

外観など見た目はどうか


以上の5点を基本として

どの要素が長けているのか、欠けているのかを

全体チェックしています。

(2) どのように歩く?歩行動作の種類について

歩行動作を分類すると、以下のようになります。


「支持物は必要?」

① 手すりや物を使用する伝い歩き

② 杖などの歩行補助具を使用(=4点杖やT字杖、歩行器など)

③ 完全独力で歩く(=独歩)


「歩行時の足を出す順番は?(=歩行様式)」

① 3動作歩行

常に杖か足の2点で支持している歩行様式


② 2動作歩行

杖と足を同時に出して2点と1点で支持する歩行様式

(3) 歩行動作の難易度

(3)-1「支持物の有無」

例えば、補助具への支持量が大きければ、難易度は低い

支持量が小さくなる(使用しなくなる)と、難易度は高い

どの程度の補助が必要か、という点で難易度が変化します。


(3)-2「歩行様式」

例えば、支持している箇所が多ければ多いほど、難易度は低い

支持する箇所が減っていく(最終的には独歩)と、難易度は高い

どれだけの支持箇所が必要か、という点で難易度が変化します。


ここに歩行速度や歩行環境などの条件が加わることで

さらに難易度は変化していきます。

(4) 自分の身体状態と歩行能力に乖離が生まれる?

さて、冒頭でも説明したように

人間の身体は常に一定ということはありません。


例えば、その日の調子であったり、

経過上の変化などが存在します。


もちろん退院後にリハビリを積み、動作能力が向上して

「杖がいらなくなった!」

「トイレまで余裕が出る程度に速くなった!」

となるケースは素晴らしいことですよね。


ただ、個人差がありますので

動作能力の向上に難渋するケースもあると思います。


それに加えて、知らず知らずのうちに

動作能力に変化があり、気づいた時には

「転倒してしまった…」

となるケースも少なくありません。


(4)-1 自分の歩行動作をチェック!

そこで今回は、自分の身体の調子を

チェックする方法を紹介します。

セルフチェック式で以下の項目に

チェックマークがある方は

1度ご相談いただければと思います。


  • □いつもと同じように動いているが、動きにくくなった
  • □歩いている最中や歩いた後に、何故か手足に力が入ってくる
  • □肩や足などに痛みが出てきた


動作を構成する5要素のうち

「安全性」「安定性」「耐久性」「迅速性」が

身体に変化が生じた際に影響を受けやすく、

判断しやすいかと思います。


このようなサインを見逃さずに

身体から発する信号を捉えることができれば、

動作能力向上や維持につながることでしょう。


特に感覚が分かりにくい方は自分では気にしていなかったが、

知らず知らずのうちに…というケースはあります。


その場合は、第3者の目で

客観的な状態把握の必要性が高いかと思います。


早期発見することで

早期に軌道修正することが可能です。


身近な方からみて、

「ちょっと動きが変わってない?」

「これは良くなってるの?悪くなってるの?」

といったお悩みも多くいただいておりますので、

そちらも1度ご相談いただければと思います。