こんにちは、言語聴覚士の髙木です!
今回のブログも高次脳機能障害による影響により
起きた日常生活の変化を紹介したいと思います。
「約束時間を決めても間に合いません」
「同時に何個かの家事をすることが出来なくなりました」
「効率が悪くなった」
などの声がご家族から聞かれました。
病前と比較して、だらしなくなったと思われるかもしれませんが、、、
実は、高次脳機能障害のひとつ、遂行機能障害が原因かもしれません。
遂行機能とは
目的を達成するための行動を手際良く行う能力です。
私たちは日常生活の中で
①目標設定 ②計画立案
③計画実行 ④判断、評価
というような流れで行動をしています。
日常生活での例
今日はお味噌汁を作ろう(目標設定)
レシピを考える(計画立案)
材料を買う、切る、煮込む(計画実行)
味を整える(判断、評価)
上記のような遂行機能が障害される遂行機能障害では、
目的の物事や行動を計画し順序立てて行うことができなくなります。
症状と対応例
- 手順をひとつずつ言われないと行動できない
→手順リストを作り順番通りに行う
- 約束の時間に間に合わない
→事前に時間を逆算し、細かく予定を立てておく
- トラブルに対応できず、臨機応変に行動できない
→困っていることを説明できるようにしておく
すぐに相談できる人や場所を作っておく
- 物事の順序を立てて行えない
→事前に手順をじっくり考える
時間にかかるものは、分けて休憩しながら行う
対応ポイント
手順がすぐにわかる手順書を作成する
なるべく臨機応変の対応をしなくて済むような
環境調整を行う
支援者様は、何が苦手なのか、
うまく行っていないのかを理解し、
根気よく対応していただきたいです。
Roomアイ・エスでは、個人に合わせたリハプログラムを作成します。
手順書作成や環境調整についてのご相談もお待ちしております。
ご相談や体験だけでも、ぜひお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。