お知らせ

トレーニングは「何のために」「どうやって」が大事

2021.06.09

こんにちは!先日、利用者さまからご相談がございましたので、せっかくの機会ですので、共有させて頂きたいと思います!

その利用者様のご相談は、「ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を鍛えたいんですが、どうすれば良いですか?」というものでした。

そのようなご相談が生じた経緯等は今回割愛させていただきますが、これを解答するために大きく、2点着目したいポイントがありますのでご紹介させて頂きます。

① なんのためにハムストリングスを鍛えるか

まず、鍛えるために大事な要素として、「何のために」鍛えるのか、という目的をしっかり考える事がとても重要であります。

大きな括りでいうと、私たちで言えば「カッコよくなりたいからダイエットする」だったり「賢くなりたいから勉強する」などもそうですね。ただ、こちらももう少し深掘りする方が鮮明化されます。「カッコよくなって好きなあの子に振り向いてほしいからダイエットする」だったり「賢くなって将来NASAで働きたいから勉強する」の方が少し明確化してきましたよね?(良いかどうかはさておき笑)

本当は、更にもう1段階2段階深掘りしていった方が、明確な目的が生まれるかと思います。期限を設けたり(卒業式までにカッコよくなった方が振り向いてくれる確率は上がるかもしれません)、カッコよくなるや賢くなるの定義づけをするのも大事かもしれませんね(TOEIC:800点以上を賢くなった定義にする、など)

ここでは、ハムストリングスを鍛えた結果、どうなっていたいか、が大事になります。

目的が明確になってくると、それ事態が動機づけになりますし、さらに、今自分は何をしなければならないのかが分かりやすくなりますので、モチベーションアップにも良いとされています。

「歩行中の足の踏ん張りをしっかりしたい」という目的であったり、「階段を楽に昇り降りしたい」という目的があって初めて、ではその部分を鍛えていきましょうか、となっていくと思います。

② どうやって鍛えるか

次に、この方は、鍛える事のHow to(やり方)に関しては、「うつ伏せで片脚を持ち上げると効果的だ」と教わったそうで、そのようにやっているが、なかなか上手く効果が発揮されないとの事でした。

このHow toに関してですが、①で「何のために」を明確化したら、同じ様に、「どうやって」にもこだわる必要があります。

なぜかというと、ハムストリングスの鍛え方が全国共通1つの方法しかない、それがベストだとしたら、きっと皆さん同じ運動をしていると思います。でも実際はそうではないですよね。指導されるやり方も指導者によって異なるだけでなく、今や色んなフィットネスやトレーニングジムもできているという事は、やり方は様々あり、その人・条件にあった手段がある可能性が高い、と言える証拠かと思います。

実際に、筋力トレーニングや運動の学習、という側面で考えると、動作特異性の法則というものがあります。

簡単に申し上げますと、実現した動作を獲得するためには、その動作に則した練習が適している(可能性が高い)という事です。

細かく考えると、目的動作のどのタイミングでどの筋肉がどう働く、だったり、様々な刺激(口頭での指示や動作の指導だけでなく、足裏からの感覚刺激なども含む)を入れながら、だったり、目的動作を分解しどのような手順で練習していこう、だったり、色々と治療の中では考えていくわけですが、それでも、達成したい動作に則した練習をする、というのは比較的共通事項ではないでしょうか。階段を上手にしたいのに、寝た状態でのトレーニングを必死にやっても、効果はあるかもしれないけれど、なかなか目標達成に届きにくいかと思います。(もちろん動作が汎化していく、という側面もありますが、効果的・効率的という側面で考えると、やり方の見直しは大事かもしれませんね)

以上のように、何のために、という「目的」と、どうやって、という「How to」を考えるのは、(これが全てではないですが)とても重要な事と考えております。

弊社では、リハビリだけでなく、実際の自主トレーニングに関しましても、上記の様に丁寧に助言しながら、ご自宅でもしっかり成果を出せることを大事にしております。

利用者様の達成したい目標の実現に向けて、細かく丁寧に進めていく事を大事にしております。

もしご興味がある方おられましたら、お問い合わせいただけますと幸いです。

リハ部門責任者 伊藤 潤平