お知らせ

この方法がいずれ出来なくなる?【脳梗塞リハビリ】

2023.06.09

こんにちは。

本日は、ある利用者様からの

お言葉をもとに綴っていきたいと思います。



その言葉とは、

装具の着脱に関する話の中で


「この方法ができなくなったらどうすればいい?」


「この方法がいずれできなくなる?」


といった内容のものです。



これは、装具着脱に限った話ではなく、

リハビリ全体にも通ずる内容だったので、

今回ピックアップしました。

事例紹介『装具の付け方』編


この利用者様は、足を組んで装具を

付け外ししています。


今後、「足が組みにくくなったら?」という

将来への不安を口にされました。


そこで、私は足が組みにくくなる

可能性の部分を説明しました。


そして、その不安な思いの本質について確認しました。


すると、ある特定環境で付け外しが

難しくなってきたと感じる機会が

あったから、ということでした。


その特定環境とは、

「座高の違い」ということがわかったため、

高座位と通常の座位の違いを説明しました。


その上で、「高座位で足を組む」ために

必要な身体機能・動作能力を

利用者様と整理しました。


さらに、今後同様の思いを抱いた時のために

「本当にこの方法が適切なのか?」

という点を再確認しました。


もちろん、入院期間を経て、

最も慣れている方法であることは

間違いありません。


しかし、退院後の身体機能や動作能力は、

常に一定ではなく、変動があるかと思います。


それに合わせて、修正やアップデートが

必要ということです。


また、別の言い方をすると

「選択肢をいくつか用意する」

とも言えるでしょう。

選択肢を用意した後は、アレが大事!


1つの選択肢だけでなく、

あらゆるパターンを想定して事前に動く、

というような感じです。


そして、ここで最も大事なことが、

そのいくつかの選択肢の中から『決定する』

ということです!


全ての方法には、メリット・デメリットが存在します。


いくつもの側面で成り立っているのですね。


その点をしっかりと理解して、

選択することができれば、

今回の利用者様のような

不安の感情はなかったかもしれません。


あくまで

『決めてもらうのではなく、自ら決定する』


この意思決定を支援するのが、

私たちの役割だと強く認識しています。


そうすることで、

利用者様の主体性は向上することは

もちろんのこと、

良好な関係性にもつながるでしょう。


今回は、装具の着脱方法というケースを

ご紹介しましたが、

人生においての選択機会は

とてつもなく多いと思っています。


退院後のリハビリ先を決定する時にも

非常に当てはまるケースかと思います。


脳梗塞リハビリRoomアイ・エスにも

『よくある質問』として取り上げるほどなので、

この点にお悩みの方は多いと推測します。


そんな場合は、ぜひとも1度、

ご相談していただければと思います!

ありがとうございました^^